導入背景

本物件は給水配管の継手部における赤錆腐食が進んでいたため、築23年の時に配管更生装置「NMRパイプテクター」を設置しました。設置前に建物内の給水蛇口に白色フィルターを取り付けて14日間通水したところ、フィルターは給水配管内に発生した赤錆により薄茶色に着色し、捕捉鉄分値は6.7mg/lと配管内の赤錆腐食がかなり進行している事が判明しました。

設置1ヶ月後に設置前と同一箇所・条件で白色フィルターを取り付けたところ、捕捉鉄分値は2.6mg/lと1/2以下に減少し、設置3年後の追跡調査では鉄分値は0.7mg/lまで減少し、着色もなくなりました。この結果、給水配管の赤錆は完全に防止され、水に溶ける赤錆が不溶性の黒錆に変化したことが確認されました。今後「NMRパイプテクター」を使用し続ければ、給水配管は建物寿命まで延命されることが立証されました。
導入概要
所在地 | 北海道市札幌市 |
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建物概要 | 築23年、14階建84戸、マンション |
給水方式 | ポンプ圧送方式 |
設置日 | 2016年7月 |
設置配管/設置数 | 給水ポンプ二次側給水配管(PE管 100mm)/PT-100DS×1台 |
フィルターによる効果検証
白色の「フィルター」を一定期間蛇口に装着し、捕捉物を水に溶かして水中の鉄分値を計測し効果を測定します。
設置前 | 設置1ヶ月後 | 設置3年後 | |
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白色フィルター写真と 捕捉鉄分値(mg/l) | ![]() | ![]() | ![]() |