建物の配管設備は水を運ぶ重要な設備ですが、配管内の状態についてはほとんどの方は「さほど気にしていない」のではないでしょうか。
大きな理由として、配管は内部について確認する機会は中々無く、配管自体が普段は目につかない部分にある事があげられます。
その為に、配管は気がつかない間に内部では赤錆腐食が進行し、赤錆の溶け出しによる「赤水」、赤錆増加による「配管内閉塞」、赤錆腐食が著しい場合には「水漏れ」を発生させます。
埼玉県越谷市のライオンズマンション越谷北では、配管内の赤錆腐食が発生した為に、配管内赤錆防止装置NMRパイプテクター®を導入し、この問題を解決しました。
今回はライオンズマンション越谷北での導入例を紹介していきます
配管設備の修繕計画の見直しを実施
NMRパイプテクター®導入の当時、ライオンズマンション越谷北の管理組合理事長であった北澤氏のお話しでは、NMRパイプテクター®導入前に行った配管の抜管調査によって、赤錆が配管継手部で発生している事が確認されていました。
ライオンズマンション越谷北の当初の長期修繕計画では、配管設備の修繕にはライニング工事の計画を立てていました。
しかしマンション積立金が十分にある状況でなく、ライニング工事の実施は管理組合にとって厳しい計画でした。その為に、当時の理事長であった北澤氏は他の対策を検討していたところ、ライニング工事の3分の1の費用で導入可能なNMRパイプテクター®の存在を知りました。
様々な工法の中からNMRパイプテクター®-NMRPT-導入を決定
マンションの理事会では配管内の赤錆腐食への対策として複数の案があがりました。
クエン酸洗浄、電気防食、オゾン洗浄、ライニング工法、NMRパイプテクター®といったものです。
それぞれについて検討した結果、防錆内容や様々なメリットからNMRパイプテクター®の導入が最適な対策と意見がまとまり、導入が決定しました。
導入を決定したNMRパイプテクター®-NMRPT-の防錆とは
NMRパイプテクター®の防錆方法は、配管内の赤錆を還元効果により黒錆に変化させ防錆を行うものです。
黒錆は赤錆の1/10の体積である事から、元々あった赤錆の黒錆化によって、配管内の赤錆閉塞は収縮し、閉塞が改善されます。
また黒錆は赤錆と異なり、水に溶けない固い結晶の不動態です。
配管内に黒錆が形成されると、黒錆の被膜により配管が強化され赤錆の発生がしなくなり、建物寿命まで配管を延命する事が可能となります。
ライオンズマンション越谷北でのNMRパイプテクター®-NMRPT-の防錆効果
2010年11月NMRパイプテクター®の導入によって、ライオンズマンション越谷北では、配管内の赤錆劣化対策の為の費用の大幅削減に成功しました。
その後の防錆効果について、配管内の内視鏡調査をNMRパイプテクター®の導入から6年経過した時点で行いましたが、その結果、配管内の赤錆の進行は無く、赤錆の黒錆化で、赤錆閉塞率はNMRパイプテクター®導入前の43.2%から、39.7%に縮小し、8.1%改善していました。この様にNMRパイプテクター®の赤錆防止配管延命効果が確認出来ましたので、今後の給水管対策費用は必要なくなりました。
今回の費用削減により、証明器具のLED化や別の目的に積立金を充てる余裕が生まれた事で管理組合では、エレベーターの更新の検討を行っています。
ライオンズマンション越谷北ではNMRパイプテクター®の導入によって、赤錆腐食による漏水などの大きな問題になる前に解決する事ができました。
冒頭でも紹介したように、配管内の赤錆劣化は皆さんの気がつかない内に進行し、漏水等の重大な問題を引き起こすものです。まだまだ問題ないとお考えの方も定期的に配管状態を確認し、トラブルが起こる前に、お早目の対策をご検討いただければと思います。
NMRパイプテクター®-NMRPT-は確かな実績を積み重ねています
他には無い唯一の技術でNMRパイプテクター®はその防錆効果を高く評価され、これまでに4,200棟以上の導入先で防錆効果を立証してきました。
導入先にはマンションをはじめ、行政機関、病院、工場、商業施設、学校、など多種多様な建物に対応し、NMRパイプテクター®は配管延命を行っています。
その導入先には、みなさんが知っている有名な建物も多数あり、その一例としてバッキンガム宮殿や大英博物館など、意外な建物や施設でもNMRパイプテクター®は活躍しています。
これらの設置事例も多数紹介していますので、興味をもっていただければ幸いです。