世界のさまざまな建物で導入されているNMRパイプテクター®は、日々世界中の配管を赤錆などの問題から守り続けています。世界の著名な建造物へも数多く導入されており今回は、英国の「大英博物館」にNMRパイプテクター®が設置された事例をご紹介します。大英博物館で起こっていた配管の赤錆問題や、NMRパイプテクター®の設置によってどのような効果があったのかという事についても紹介していきます。
英国を代表する大英博物館
皆さんもご存じのように、大英博物館は世界でも有名な博物館であり、英国の歴史や文化を後世に伝えていくという意味でも重要な博物館です。ロンドンに位置する大英博物館は世界最大級の博物館であり、世界各国の美術品・書籍・宝物などを約800万点も展示・収蔵しています。その面積は、東京ドームの広さをも上回る、56,600平方メートルもあります。有名な美術品や書籍なども数多く展示されており、常設で展示ものだけでも15万点ほどもあります。1753年に設立された大英博物館は、改築・増築等がなされている部分もあるものの、設立当初から残っている部分が数多くあります。外国人観光客が来館者数の半分以上である事から、各国語版の案内書も用意されており、英語が苦手な方でも安心して観て回ることが出来ます。大変魅力的な博物館でありながら、入場料が無料というところもポイントです。
世界的にも有名な展示物
一度は名前を聞いたことがあるような収蔵品が大英博物館には、数多く展示・収蔵されています。中でも特に代表的な収蔵品が次の様なものです。
パルテノン神殿の彫刻、ヤシュチランの石造浮彫、ロゼッタストーン、ラムセス2世像、イースター島のモアイ像、バステト女神像、ルイスのチェス駒、阿弥陀如来像、ベニン王国の飾り板
大英博物館での配管内赤錆題点
英国を代表する建造物の大英博物館ですが、大英博物館には建物の配管設備などで問題を抱えていました。大英博物館は1753年に設立されてから、その内部は設立当初から、変わらず使われているところもあり、老朽化の問題がありました。特に配管設備に関しては、補修や改築などが行われた時から数十年が経過していました。
大英博物館には配管の赤錆腐食によって、水漏れを引き起こしてしまうようなリスクがある場所が、数多く存在していました。
配管からの漏水による収蔵品への影響
世界各国の貴重な収蔵品を数多く抱えている大英博物館では、配管からの漏水による収蔵品への悪影響があってはなりません。貴重な収蔵品を守り、より良い保存状態で今後も収蔵品を展示していくためにも、配管の老朽化対策は急務でした。
NMRパイプテクター®-NMRPT-と他工法の比較
大英博物館の配管を守るために、大英博物館ではどのような流れでNMRパイプテクター®が設置されたのでしょうか。
配管の老朽化対策の為の手段はNMRパイプテクター®以外にも考えられました。NMRパイプテクター®以外の選択肢として以下の2つが、挙げられます。
・配管更新工事
・バイパス管フィルタリングシステムの導入
長期間の断水状態が生じてしまうというデメリットがある配管更新工事は、レストランなども併設されている大英博物館では、観光客にとって利用が不便になる問題があり、また費用に関しても、NMRパイプテクター®よりも割高になります。もう一方のバイパス管フィルタリングシステムは、赤錆を発生させにくいように配管に逆浸透膜を追加したフィルターを設置するものですが、これは既存の赤錆に対しては直接的な効果がありません。その為、配管内に沈殿している赤錆を除去するために薬品を投与する必要があります。ですが薬品の投与は展示物への悪影響のリスクから、博物館では許可されていません。
大英博物館の運営上、NMRパイプテクター®はコスト面や貯蔵品への影響面などにおいて、ベストな選択肢であると判断され、大英博物館に設置されることとなったのです。
大英博物館でのNMRパイプテクター®-NMRPT-の防錆効果
大英博物館内の「F地区」にあるボイラー室の主要温水配管に、NMRパイプテクター®は当初試験的に設置され、その後、防錆効果検証を行い実際の効果を確認し購入頂きました。水中の鉄分値から配管内の赤錆の発生状況について検証しますが、設置前には1リットルあたり20mgであった鉄分値が、設置5週間後には 1リットルあたり0.2mgとなり、100分の1にまで減少していることが確認されました。この結果により、既存の赤錆が水に解けない黒錆に変化し、赤錆腐食が全く進行しない状態にまで配管内が改善している事が立証されました。
赤錆から変化した黒錆によって配管が強化される
大英博物館でNMRパイプテクター®を設置したことで、実際にどのような効果があったのでしょうか。NMRパイプテクター®が配管内に起こす現象は、既存の赤錆を「黒錆」に変化させます。黒錆は南部鉄瓶や中華鍋などのコーティングにも使われているもので、鉄を保護して赤錆から守る役割を果たします。黒錆は水に溶け出さない、固い結晶の不動態であり、体積は赤錆の1/10といった特徴があります。NMRパイプテクター®によって、配管内の赤錆を少しずつ黒錆に変化させ、腐食が進んでいる配管部分に黒錆によるコーティングが進む事で、配管内を強化していきます。その結果、配管更新の必要が無い、赤錆に強い配管へと生まれ変わります。
NMRパイプテクター®-NMRPT-によって赤錆問題を解決した大英博物館
NMRパイプテクター®の設置によって、大英博物館では、赤錆による被害や水漏れのリスクを回避できただけでなく、展示物への影響についてもリスクを低減することに成功しました。 NMRパイプテクター®は、配管更新工事に伴う断水などの心配もなく、また大きな改築などの展示に影響するようなこともなく、大英博物館の赤錆問題を解決しました。赤錆を黒錆に変化させるという他にはない技術で配管を強化できるNMRパイプテクター®は、設備の入れ替えをしたくない、断水をすることが出来ないなどの事情がある建物には特におすすめです。同じ問題を抱えている場合は、NMRパイプテクター®の設置を検討してみてはいかがでしょうか。
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