北海道北見市にある「藤グリーンマンション」は築46年を経過しており、給水管継手部分の異種金属接合部の赤錆閉塞が進んでいました。赤錆腐食劣化がこれ以上進行する前に近い将来の配管更生・更新工事を未然に防ぐため、工事費用が5分の1以下の赤錆劣化防止・配管更生装置 「NMRパイプテクター」を採用されました。
NMRパイプテクターの設置前に住居内の浴室給水蛇口に白色フィルターを14日間取り付けると、フィルターは給水配管内に発生した赤錆により薄茶色に着色しました。分析機関にて配管内の水中の鉄分値の検査を行った結果、水中の鉄分値は 4.7mg/lと配管内の赤錆腐食が進行している事が判明しました。
NMRパイプテクターの設置1ヶ月後に、設置前と同一箇所・同一条件で白色フィルターを取り付けると、フィルターの着色は減少し、フィルターに捕捉された鉄分値も0.28mg/lに減少しました。
このことから、NMRパイプテクターを設置してから約1ヶ月で赤錆の進行が停止したと同時に、給水配管内の赤錆の表面部が水に溶けない不動態の黒錆に変化したということがわかります。
元々給水配管内部に発生していた赤錆は黒錆に還元され、黒錆による強固な不動態の被膜形成により給水配管内部が保護されました。
設置概要
物件名 | 藤グリーンマンション |
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所在地 | 北海道北見市 |
物件概要 | 築46年 6階建 24戸 マンション |
給水方式 | 給水ポンプ方式 |
設置日 | 2019年3月28日 |
取付配管/設置台数 | 給水ポンプ一次側給水配管 (VLP 50A) PT-50DS×1台 |
水質検査
白色フィルターの着色比較
設置前
赤錆により、フィルター全体が薄茶色に着色 しており、フィルター内部は赤錆による錆粒が 捕捉されておりました。
設置1ヶ月
設置前と比べ、ほぼ白色まで減少しており、 フィルター内部は設置前には捕捉されていた 錆粒も確認できませんでした。
フィルターで捕捉した鉄分値の変化
設置前 | 設置1ヶ月後 | |
鉄分値(mg/l) | 4.7 mg/l | 0.28 mg/l |