導入背景
本物件は築24年の時に亜鉛めっき鋼管(SGP)を使用している空調温水配管内の赤錆劣化が進んでいる事から、配管更生装置「NMRパイプテクター」を設置しました。 設置前に循環している空調温水を採水したところ、水中の全鉄値は35mg/lと配管内の赤錆腐食が大変進行していることが判明しました。
NMRパイプテクターの設置2週間後の採水では水中の全鉄値も2.2mg/lと大幅に減少しました。 さらに設置4週間後の採水では水中の全鉄値は0.2mg/lと更に減少し、赤錆進行は完全に停止しました。 これにより、水中に溶ける赤錆が不溶性で体積10分の1の黒錆に変化した事を立証しました。 この事で空調温水配管は建物寿命まで延命できる事がわかりました。
導入概要
所在地 | 北海道 |
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建物概要 | 築24年、2階建、19床、クリニック |
設置日 | 2018年4月 |
設置配管/設置数 | 温水ボイラー二次側温水往管(SGP管 50mm)/PT-50DS×1台 |
採水による効果検証
循環している配管内の水を「採水」し、水中に含まれる鉄分値を計測して効果を測定します。
設置前 | 設置2週間後 | 設置4週間後 | |
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検体写真と 全鉄値(mg/l) | 35 | 2.2 | 0.2 |