NMRパイプテクター®-NMRPT-のスコットランド王立銀行(RBS)への導入事例

NMRパイプテクターが導入された「スコットランド王立銀行(RBS) 」

注意したい住まいの「配管」の赤錆劣化

配管は水道水にもかかわる設備で、修理・修繕が必要になった場合の費用負担も決して安いものではありません。普段目にすることのないものだけに、赤錆が水に溶けることで水道水が赤く(または茶色く)濁る「赤水」、赤錆閉塞による「給水管の詰まり」、給水管の腐食によって起きる「水漏れ」に注意が必要です。具体的には、とくに乳幼児は目につくような赤水でなくても、赤錆が溶け込んだ水道水を長期的に摂取する事による、鉄分の過剰摂取は悪影響が大きいため十分に注意したいところです。NMRパイプテクター®は、このような赤錆問題の解決に効果的です。本コラムではNMRパイプテクター®の導入例としてスコットランド王立銀行のケースをご紹介します。

実例 NMRパイプテクター®-NMRPT-を導入したスコットランド王立銀行のケース

実際に、英国を代表するメガバンク、スコットランド王立銀行は、NMRパイプテクター®を導入したことで大幅なコストダウンにつながりました。

スコットランド王立銀行(RBS)について

1722年にジョージ1世の勅許により、スコットランド王立銀行は設立しました。280年近い歴史あるスコットランド王立銀行の本社はスコットランドの首都エディンバラにあり、略称して「RBS」とも呼びます。 スコットランドでも昔は準大手の地位にあった銀行ですが、2000年にはイギリスの四大銀行であったナットウエストの買収にも成功し、名実ともに英国を代表する銀行となりました。その活躍の場は国内に留まらず、海外ではアメリカをはじめ、ロシアや日本へも進出し、特にアメリカではニューヨーク州に拠点のあるシチズン銀行や、ペンシルベニア州にあるメロン・フィナンシャルの支店網の買収などによって営業地区を拡大し、ユニバーサル銀行としての地位を確立しました。

時代を先駆けるスコットランド王立銀行

新たなシステムの導入にも積極的なスコットランド王立銀行は、1985年に自動車保険の会社を設立し、保険業界にも参入しました。その際に導入したのが電話による保険販売のシステムです。イギリスの自動車保険を変えたともいわれている、自動車保険ダイレクト・ラインによる新たな販売システムや現在では一般的になったダイレクト・バンキングをいち早く導入しています。イギリスで初めてインターネット・オンラインサービスを1997年には全面的に開始しました。長い歴史のなかで200以上の銀行を買収・合併する一方で、革新的なアイデアで時代をリードしてきた先駆者的なスコットランド王立銀行は、現在大きな分岐点を迎えています。 2020年後半に銀行名を「ナットウエスト」に変更すると発表したのです。伝統ある銀行の新たな歴史の幕開けです。

スコットランド王立銀行がNMRパイプテクター®-NMRPT-を導入した理由

スコットランド王立銀行は、買収や吸収・合併により英国を代表する銀行となりましたが、拡大路線であったために、リーマンショックを引き起こした2000年代後半の世界的金融危機において経営難に陥りました。その際に多額の公的資金を注入し、株式の多くを英国政府が保有することになります。支店の統廃合、不良債権の整理や経費削減はもちろんのこと、リストラなど多くの難しい選択を迫られました。とても厳しい経営状況であったので、54の支店も閉鎖しました。現在は英国を代表する金融機関の1つとして数多くのビルを保有していますが、そのメンテナンスにおいて環境を重視する経営方針が重要視されるようになりました。具体的には、環境破壊につながる薬剤の使用を可能な限り減らし、世界初の薬剤フリーメンテナンスの実現を打ち出しました。 そこで浮上したのが、長年に亘って赤錆の問題を抱えていたロンドン市内の第250支店です。

NMRパイプテクター®を導入したスコットランド王立銀行第250支店

ロンドン市内の北東エリア・ビショップゲートのリバプール・ストリート駅近くに、スコットランド王立銀行の第250支店はあります。英国の歴史を感じさせる重厚な建造物と近代的なビルが混在しているビショップゲートは、ファッションやアートなどの流行発信地としても注目が集まるエリアです。そんなエリアに立地する第250支店はダークグレーのモダンスタイリッシュな外観をしています。スコットランド王立銀行の第250支店は、建築から18年が経過しており、空調温水配管に赤錆発生の問題を抱えていました。NMRパイプテクター®を導入するまで、スコットランド王立銀行は赤錆の対策として防錆剤を使用しており、第250支店でも同様の対処をしていました。しかし防錆剤はコスト負担が大きく、また環境への配慮から2018年3月に第250支店の空調温水の配管にNMRパイプテクター®を設置することになりました。この時点ですでに配管内を流れる温水は、赤錆により水が茶色く濁っているような状態でした。

NMRパイプテクター®-NMRPT-導入の防錆効果検証

設置前の温水中の鉄分値が1.10㎎/ℓから9週間後に再調査すると温水は透明で、NMRパイプテクター®導入の効果はすぐに現れ、温水中に溶け出した鉄分の量は約1/3の0.41㎎/ℓにまで減少していました。配管内も赤錆の進行が止まり、発生していた赤錆は表面から黒錆へと変化していました。赤錆によって鉄分が水中に溶け出すこともなくなっていました。1年後の同じ温水中の鉄分の量は最終的に設置前の約1/30の0.03㎎/ℓにまで減少し、完全除去ともいえる数値でした。このようにNMRパイプテクター®は、配管を新たに替えることなく赤錆の問題を根本的に解決したといえるのではないでしょうか。

NMRパイプテクター®がもたらすメリット

ここでもう一度、NMRパイプテクター®の効果について確認してみましょう。 スコットランド王立銀行ではNMRパイプテクター®により、赤錆が水中に溶け出す問題を解消し、赤錆の進行を止めることに成功しました。今後、配管の赤錆劣化が起きる心配もなくなりました。スコットランド王立銀行にもたらしたNMRパイプテクター®のメリットはそれだけではなく、赤錆によって腐食が進み、もろくなっていた配管ですが、黒錆に置き換わることにより配管を強化し、配管の延命を40年~50年延命できるようになったのです。スコットランド王立銀行のように多くのビルを保有している場合、配管の老朽化に伴う更新費用は莫大なものになります。ヨーロッパは歴史ある古い建造物が多く、配管の老朽化が進んだものも大変多くあります。配管の延命はスコットランド王立銀行での検証の通り、とても大きなメリットになります。

スコットランド王立銀行がNMRパイプテクター®-NMRPT-を導入した意義

革新的で影響力のあるスコットランド王立銀行のような企業がNMRパイプテクター®を導入したのはとても意義あることではないでしょうか。2020年4月、環境に配慮する経営方針はさらに大きな動きを見せ、投資先へも適用するようになりました。世界的な問題である、環境破壊問題への積極的な取り組みは、コスト削減のメリットはもちろんのこと、他の企業へのよい刺激になると期待されます。海外のみならず、国内の一般的なマンションでもNMRパイプテクター®を導入する事は可能です。持続性の高い効果は、住まいに長期的な安心感をもたらしてくれます。 赤水など、赤錆の問題が発生してからでも遅くはありませんが、普段は目にできない部分だからこそ早めの対応がおすすめです。

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